メカクシ団No.10はアヤノの兄 2【男主】

第四十四話 ページ3

シン「・・・・・・」

あ「・・・・・どうしたんだよシンタロー、そんな睨んで」

シン「・・・・・・何で最近、あんなにカノ達と仲が良いんだ？」

あ「・・・・・・はぁ？」

どうやらシンタローの不機嫌な原因はカノ達と最近仲が良い、ということらしい。子供もみたいな膨れっ面をしてて、「可愛いなぁおい」とか場違いなことを考えてしまった。空気読め僕・・・

シン「・・・・・何で、あんな楽しそうに話してるんだよ、最近、俺と話してくんねーし・・・」

あ「あー・・・それは悪かったシンタロー。ちょっと色々あってだな・・・」

実は昔会ってました☆なんて言ったらなんとなくさらにシンタローの機嫌が悪くなりそうだから言わないでおこう。

シン「・・・・・俺ばっかり、置いていかれてる気がする」

あ「置いていかないよ、何年の付き合いだと思っている」

シン「・・・・・俺はお前が居てくれたらそれでいい」

あ「そんなこと言うなよ。」

ぎゅう、とシンタローが僕に抱き付いてきた。多分、シンタローがこんなにも僕に依存しているのは、アヤノみたいなことをもう繰り返したくないからだろう。

それじゃあ、それは、僕自身を見てないんじゃないか？

シン「・・・・・・俺は、文人ことずっと見てるから、だから、そんな顔すんな」

僕のそんな心情を悟ったのかーーー優しい声でそういうシンタロー。こいつの何気ない優しさに、僕は何度も救われたんだ。






ーーーーー僕も少しだけ、シンタローに依存しているところがあるのかもしれない

番外編　君と私の追想→←第四十三話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す