メカクシ団No.10はアヤノの兄 2【男主】

第五十四話 ページ15

精神的にも参ってて、僕は自室のベッドで寝転がって天井を見上げていた。キドに、迷惑かけちゃったなぁ・・・。すると、コンコン、とノック音がした

あ「・・・・・・はい？どうぞ」

コノ「・・・・・文人、僕だよ、大丈夫？元気なさそうだったから」

コノハさんのようだ。
声色からして僕の様子を伺っているようだ。心配してくれていたのか。僕は起き上がり、ドアを開けた

あ「どうも、コノハさん。心配してくれたんですか？」

コノ「・・・・・うん、いつもと、元気なさそうだったから・・・」

あ「・・・・・ありがとうございます」

こんなゆっくりした感じの会話は、遥先輩のときから変わらない。それが嬉しくもありーーーーーー悲しくもあった

あ「大丈夫です、僕は、平気です」

コノ「・・・・・・無茶、しないで。文人の顔みたら、それくらい分かる」

困ってることがあるなら言って？と言ってきたが、言えるわけがない。

あなたの全てを狂わせたあの男に会っただなんて。

コノハさんは記憶がないみたいだけど、もし、僕の言ったことで過去のことを思い出したらーーーーー

・・・・・・あの男の息子である僕を否定するんじゃないかって、不安でしょうがないんだ。

コノ「・・・・・何があったのか、知らないけど、僕は、文人の味方だからね」

嬉しいけど、その優しさが辛かった。

『遥』先輩の笑顔を守れなかったことの罪悪感は、今もなお僕を蝕む。





それはまるで呪いのように。









(優しくしないでください、泣きたく、なるから)

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ラッキーカラー

あずきいろ

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