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「貴方が…何故こんなことを。」

パクリと闇男に食われた先で、蔵馬はAに問うた。
Aはゆっくりとした動作でフードを外し、頭を数回振ると口を開いた。

「さぁ…何故だったかしらね。」

「俺が!聞いているんです!!」

「おい蔵馬!落ち着けって!!」

「落ち着いていられるわけないでしょう!?」

思わずAに掴みかかろうとした蔵馬を桑原が止める。
飛影、樹はそれを静かに見ていて、御手洗はAさんをご存知なんですか?と控えめに問う。

「南野くんは私の中学時代の後輩なの。蔵馬としては…そうね。仇、かも知れないわ。」

首を傾げ、顎に手を当てながら…少し笑ってAは言う。
口元は冗談めかしく、それでいて真剣そのものな目で。

「…冗談よ。確かにこれはあの人の望みだったけど、だからってそれを継ごうなんて気でやってる訳じゃないわ。」

動きが鈍った蔵馬、桑原、そして御手洗に向けてAは言う。

「ただ…面白い世界に出来たなら、あの人が早く帰ってきたくなるんじゃないかなって思って。」

あながち、冗談でもないんじゃないか…と蔵馬は自らの下唇を噛み締める。
視線の置き場が定まらず彷徨った先に見えた自らの手には、先程握り締めた爪の跡がくっきりと残っていた。

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もこ(プロフ) - チカラさん» ありがとうございます!続編予定がなかったので終わりがまだ決まっていないのですが、頑張ります! (2019年5月26日 23時) (レス) id: fb2eac157c (このIDを非表示/違反報告)
チカラ(プロフ) - 続きがもの凄く気になります頑張って下さい (2019年5月25日 22時) (レス) id: 1203d0d1e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もこ | 作成日時:2019年5月25日 22時

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