続く話 ページ2
「仙水か…」
洞窟の奥、穴の中心を訪れた仙水に樹は静かに語る。
亜空間に貼られた結界が障害なのだと語る。
Aは、仙水の半歩後ろ立ちそれをただじっと聞いていた。
「良かろう、俺が必ず見つけ出す。」
樹の言葉に…仙水は自信有りげにそう、返すのだ。
「邪魔者を始末するついでにな…行くぞ。」
仙水の一言でその場の全ては決まる。
その場の全てが動く…
「浦飯さん達は必ず動くわ。」
「わかっている。」
「私は…出来ることなら戦いたくない。」
「しかし、避けられないだろう。」
そうなればどうするのか、と何も言わずだがしっかりと仙水はAに尋ねた。
Aもまた、多くは語らない。
「…仕方の無いことだわ。」
仙水は歩く。
Aやほか数人を連れて…ただ歩く。
向かう先はむしよりしの中心。
「宣戦布告…?大胆ね。」
「まあな。」
少なからず、罪悪感に近いものを感じているAは自分の道を定めて以来その道連れになるであろう赤の他人の中を歩くことを自然と避けていた。
そんなAが今、仙水に連れられて多くの人が行き交う繁華街の道を歩いている。
…自分にははばかられるような行動を、平気でやって退ける仙水が少し羨ましい。
横目に浦飯の姿を捉えながら、Aは思うのだった。
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もこ(プロフ) - チカラさん» ありがとうございます!続編予定がなかったので終わりがまだ決まっていないのですが、頑張ります! (2019年5月26日 23時) (レス) id: fb2eac157c (このIDを非表示/違反報告)
チカラ(プロフ) - 続きがもの凄く気になります頑張って下さい (2019年5月25日 22時) (レス) id: 1203d0d1e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もこ | 作成日時:2019年5月25日 22時