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彼女の存在を最初に認識したのは小学生の時だった。
多分、彼女は知らないだらうけど…俺は霊力を持った彼女のことをずっと知っていた。
図らずも彼女を追うようにして入学した中学校。
わずか一年の間に、彼女の霊力は強力になっていた。
｢花…好きなんですか？｣
｢…えっ？｣
｢すいません、熱心に見ていたからそうかなぁって。｣
だから、気になった。
だから…声を掛けた。
｢…うん、花は好き。｣
真夏…それも8月の炎天下。
彼女は白いワンピースの上に淡い黄色の長袖のカーディガンを羽織りそこにしゃがみこんでいた。
花壇には枯れかけた花が見える。
…最も俺には、彼女が植物に霊力を注いでいたように見えたが。
｢あなたは…？｣
｢え？｣
会話が途切れたのを良いことに少し考え事をしていたせいか、今度は俺が声を上げる番だった。
｢あなたは、花が好きなの？｣
長時間陽を浴びていたために赤くなったうなじが痒いのか、さするようにしながら俺を見上げて彼女は笑顔で聞いてきた。
｢…好きですよ。｣
中学の夏休み最初の登校日。
彼女と話すようになったのは、それからだ。
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もこ(プロフ) - シンアさん» ありがとうございます！更新、遅くなってすみません…… (2019年5月26日 23時) (
レス) id: fb2eac157c (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 続き気になります(*⌒▽⌒*)更新楽しみにしてます(*⌒▽⌒*) (2019年5月17日 13時) (レス) id: f6e4c29514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこ | 作成日時：2019年4月18日 1時
