それを夢にはしたくない【REBORN】 (ページ14)

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貝の清聴ページ14

Aは従順だった。
そして、強者だった。
非人道的な物、憑依弾を作り出したことで日陰に落とされたエストラーネオファミリー。

“家族”達は、彼女をていのいい道具として使った。

しかし、どんなに力を持っていようとも1人では状況を打破するまでには至らなかった。
そこで浮上したのが新たな少年の存在。

Aと同じ年、同じ日に生まれ同じ色の目や髪を持った彼はまるで彼女の生き写しのようだった。

｢私もあなたと初めてあった時、ドッペルゲンガーが居るのだとしたらきっとあなたなんだろうと思ったわ。まぁ、死んだのは私じゃなくて両親だったけど。｣

｢…ほぉ。あなたもまた、復讐を望んでいるのですね。そしてその対象は僕である、と。｣

｢いいえ、違うわ。｣

Aが十道になったのは、六道骸がボンゴレの守護者になった時。
Aはその頃に思いを馳せながら自らの髪を撫でた。

｢私は、エストラーネオファミリーの痕跡を、両親が鬼だった痕跡を消したいの。｣