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「ひっっっっっっろ!!!!!」
玄関に入ってすぐに部屋中に驚きの声が響いた。
今日は万事屋の皆さんが引越しの手伝いをしてくれる。
また坂田さん以外の従業員と会うのは今日が初めてだった。
「足元気をつけてくださいね。それに今日は本当にすみません。本来は自分たちでしなきゃいけないのに」
そもそも私に引越し業者に頼むという選択肢が無かったのは家にしんちゃんがいるから。
しんちゃんがいるならしてくれるだろうってたかを括っていたから。
万事屋の皆さんは何でも屋であって引越し業者ではないけれどこういった依頼はよくあるそう。
それでも何だか申し訳なく思ってしまう。
「大丈夫ですよ桜木さん。僕らに仕事下さるだけありがたいです。任せて下さい」
「私がいれば引越しの片付けなんてすぐ終わるアル。せんせーは泥船に乗ったつもりでいるネ」
「神楽ちゃんそれ大船だから。泥船だったら僕らの意味無いから」
まだ10代なのにしっかりとしたこの青年は新八くんで、もう1人の天才美少女は神楽ちゃんだと先程紹介があった。
坂田さんとは年齢が離れているとはいえ和気あいあいとした姿はまるで家族そのもの。
正直羨ましいと思ってしまった。
「とりあえず桜木、何をどこへ動かすかの指示だけくれ。あ、重いものは全部そこの中華少女に」
「え?」
「あ、これはまじです。たとえば…神楽ちゃん、あのタンスちょっと持ち上げてくれる?」
坂田さんの発言に困惑していると新八くんは神楽ちゃんに無茶なお願いをし始めた。
いや、どう考えても神楽ちゃんの身長より大きいタンスなんて持ち上げられるわけない。
しかもあの中って沢山の衣類が入っているから絶対むり。
「銀ちゃんボーナス出るアルか?」
「おうおう。(気持ちだけ)出してやるわ」
坂田さんの適当な返事に神楽ちゃんは嬉しそうに笑った。
するとその瞬間私は面食らってしまう。
華奢な少女がタンスを軽々しく持ち上げ、それを廊下から部屋へと移動させたのだった。
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凛 - とても良かったです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月17日 17時) (レス) @page37 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 瑠々亜さん» 返信、ありがとうございます!とういうことでしたか…なるほど。頑張ってください!応援してます! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - のん@天使から墮天使さん» コメントありがとうございます。ちゃん呼びはただの愛称なので深い意味はないです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 亜水さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです(><)更新頑張ります! (2019年9月2日 14時) (レス) id: d64c66c7f1 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使(プロフ) - 最初自意識過剰かなと思ってしまったけど…読んでみて良い話!夢主はなんで恋人のことを[〜ちゃん]と呼んでたのか知りたい…。夢主、辛いだろうなぁ…僕は恋人なんぞ居ないから分からんが…別れてしまえ((酷い 銀さんとくっ付けぇぇぇ(( 更新頑張ってください! (2019年8月25日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2019年8月17日 21時