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【銀時】
家に帰ってからもずっとAのことを考えていた。
想いが通じ合ったとはいえ、何だか見慣れないAに違和感があった。
今朝のAは上手く言葉に出来ねぇがいつもと違っていた。
帰ってからも胸のざわめきが消えない。
どうしてなんだ…？
嬉しくて幸せだと思う反面────────胸騒ぎがした。
また明日もAに会えるんだから落ち着けよ俺。
きっとAと契り交わしたことで舞い上がってんだ。
ひとまず今日は余韻に浸っていよう。
「あれ、銀さんおはようございます。昨日吉原に泊まってきたらしいですね」
ソファーに寝そべっていると新八がやって来た。
気を遣ってお茶を置いてくれた。
俺は起き上がってお茶を飲み喉を潤した。
ふぅ、とため息混じりに雑談をする。
「Aに会いに行ってた」
「銀さんがゾッコンするほどのAさんってどんな人か見てみたいですね」
「めっっっっっっっっっっちゃ綺麗だかんな。A見た瞬間全世界の女がミジンコに見えるかんな」
「僕にはお通ちゃんがいるので」
新八はニヤニヤしながら俺を見た。
なんだこのクソメガネ。
メガネ叩き割るぞ。
「Aさんと晴れて両想いになれたってことですよね？」
「なんだその中学生みたいな会話」
「いやめでたいことじゃないですか。でもどうしてそんなに浮かない顔してるんですか？」
新八に言われて気づいた。
俺はしかめっ面していたと思う。
そうだよな…俺たち想いが通じ合ったんだ。
それなのに……
「やっぱり胸騒ぎがする」
「え？銀さん？」
俺は勢いよく立ち上がりそのまま玄関に向かった。
新八は慌てて俺に聞いてくる。
「銀さんどこ行くんですか？！」
「Aのとこだよ。なんかすっげえ嫌な予感がするんだ！！！」
俺は万事屋を飛び出した。
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八重菊(プロフ) - コメントをさせていただきます。もうホンマに、マジで泣きました。ここまで泣いた作品は初めてです.........！素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年8月15日 1時) (
レス) id: 4b3ed537f2 (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - ものすごく心に残るお話でした。来世で必ず一人の女の子として、銀さんと幸せになってほしいと思いました。 (2020年4月25日 16時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 45話読んだときは、「紅薔薇太夫！何で！？」って思った。でもその後の話を見てたら、何だか腑に落ちた。幸せなまま…… すごくいいお話でした。 (2019年1月3日 16時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 泣いた。いやめっちゃ泣いた。 (2019年1月3日 16時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ハニーさん» コメントありがとうございます。愛着湧いてしまった夢主ちゃんだったからこそ、早く解放してやらなきゃな…という使命感に駆られてこうなりました笑 (2018年12月10日 3時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠々亜
| 作成日時：2018年10月27日 14時
