検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:33,966 hit

9 ページ9

【NORMAL】



日曜日、母ちゃんはお登勢の元まで来ていた。
左から2番目のカウンター席。
そこが母ちゃんの特等席だった。



お登勢「で、結局みーんな食われちまったのかい」



お登勢は苦笑しながら煙草を蒸した。
母ちゃんが持ってくるはずのクッキーは昨日全て隊員によって平らげられてしまったのだ。
まあ美味しそうに食べる隊員を見て気を許してしまったのが原因でもある。



A「また近いうちに作るから待っといておくれよ。ま、だから代わりに高い酒持ってきたのさ」



お登勢はそれゆえ上機嫌だった。
するとそこへ酒の臭いを嗅ぎつけたのか銀時がやって来た。



銀時「よーっす。あ、なんだ。今日は妖怪ババアコンビじゃねーか」



お登勢「…はぁ、うるさいのが来たよ」



銀時は母ちゃんの席から一つ離れたカウンター席に座った。
お登勢は銀時にお猪口を渡す。
銀時はすぐに高級酒の存在に気づいた。



銀時「お、これどーした?」



A「詫びの品さ」



銀時「え、ちょーだい。俺飲みたい」



A「お登勢、高くつけときな」



お登勢「もちろんさ」



お登勢は銀時に酒を注いだ。
銀時は一口を一気に流し込む。
喉の奥が強く熱く締まるのを感じた。



銀時「あー、うめぇ…」



A「銀時、あんた見る度にあたしゃ不安で仕方ないよ。酒にパチンコ、あの子どもたちに申し訳ないと思わないのか、え?」



銀時「萎えるような話すんなクソババア」



銀時と真選組の人たちは通ずるものがあった。
それを本人達に言うと怒るから敢えて言わないが、生意気な口の効き方は一緒である。



A「さて、お登勢。あたしはそろそろおいとまするよ」



お登勢「なんだい。今日はそんなに忙しいのかい?」



A「今日は帰って裁縫しなきゃならないんだよ。あのバカ息子たちがまた服をボロボロにしちゃったからね」




母ちゃんは重い腰をゆっくり上げた。

10→←8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
204人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ラムさん - かぁちゃぁぁぁぁぁん!!!!!!!すっごく面白かったです!!!!!!!更新!!楽しみにしてます!! (2019年3月21日 14時) (レス) id: a84576bae2 (このIDを非表示/違反報告)
よしな - とっても面白いですね!これからも頑張って下さい!更新楽しみにしております! (2018年5月20日 18時) (レス) id: 8444393bfc (このIDを非表示/違反報告)
沖田love(プロフ) - めちやめちゃこの作品面白いです!もう続きほんっっと楽しみにしてます!! (2018年5月13日 20時) (レス) id: 992d02cb3b (このIDを非表示/違反報告)
ほわいと - 続き楽しみにしています!頑張って下さい!(*^-^*) (2018年5月2日 18時) (レス) id: 521e79a03d (このIDを非表示/違反報告)
かえ - 更新待ってます (2018年4月13日 7時) (レス) id: f230acfb79 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年3月14日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。