真選組の母ちゃん！！！【銀魂】

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【NORMAL】



母ちゃんたちは人質となり、テロ集団は身代金2億円を要求した。
だが店の外を包囲した人斬り集団の真選組に少しばかり恐れをなしている。
母ちゃんは冷静に状況を分析していた。




A「ふーん。妙だねぇ」




母ちゃんの言葉に隣にいた少年は反応した。




「なにが？」



A「ほら、見てご覧よ。攘夷志士の中に天人も紛れているだろ？こりゃ攘夷志士が相手じゃないかもしれないねぇ」



「………おばさんって何者？そんなところにまで目が行くんだね」




A「ははっ。あたしゃただの家政婦のばばあさ。ところで、あんたは何者なんだい。随分とおとなしいじゃないか」




母ちゃん同様、少年もこの状況に恐れをなしていないようだ。
ましてやなかなか肝が据わっていた。
また見たところ貧相な衣を着ている。
武家の家ではないようだ。




A「よっこいせ。んじゃそろそろ動こうとしようかね」




母ちゃんはそう言うと結ばれていたはずの縄を解いた。
少年はその様子を見て静かに言った。



「……おばさんやっぱただ者じゃないでしょ。普通こんなの解けないよ」




A「ま、それだけ色んな人生経験をしてきたってことさ。それに、お前さんももう解けているんだろ？」




母ちゃんがそういうと少年は黙って頷いた。
少年が身体を揺らすと瞬く間に縄が解ける。
母ちゃんはクスッと笑いながらその場で立ち上がった。
人質の中から立ち上がった母ちゃんにテロ集団は声を上げる。




「おい！！ばばあ！！！動くんじゃねえ！！おい誰か！！そいつを縛ってなかったのか？！」




A「あんたたち。外は真選組に包囲されてるんだろ？もう人質は返しておやり。真選組の人質ならあたし1人で間に合ってるよ」




「ああ？！何言ってんだばばあ！！」




A「良いから、あたしの名前を外にいる真選組に伝えるんだ」




母ちゃんは強く言い放った。

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