神威「心が痛い...」貴女「いいから仕事して」

宇宙の色 ページ34

【A】



会議を終えた私は神威の部屋まで来ていた。


あれほど遅れるなって言ったのに遅れるどころか来なかったし。


まあ流れは知ってるから大丈夫だろうけど...


念のため確認しておかないとね。



────────ｺﾝｺﾝ



A「神威、Aだけど」



寝てるのかな？


そう思ったが数秒後に返事が返ってきた。



神威「入って」



起きてんなら会議忘れてたのか？


理由はどうあれ神威のこの癖は直してほしい。


こっちが色々と困るんだから。


私は部屋に入る。



A「神威、アンタ今日の────────」



私は一瞬息を詰まらせた。


神威は宇宙を見ながら切なげな表情を浮べている。


いつもの神威とは違ってて......なんか調子狂う.....



神威「ごめんA。どうかした？」



A「......あ、えっと......」



なんか今言うのもちょっとな...


今日のところは勘弁してやるか...


明日に響いちゃ悪いし。



私は神威の元まで近づいた。



A「そういえば、替えの包帯持ってこなきゃね。もうそろそろ無くなるでしょ？」



神威「あと3回くらいの予備あるから今度でいいよ^^」




今日の神威はちょっと穏やかだ。


こんなにも優しく微笑みかけられる。






A「...............神威のさ」



神威「...ん？」



A「神威の瞳って凄く綺麗だよね。いつも思ってた」





でも今日の瞳はちょっと影が入り交じってて



まるで、宇宙のような蒼色だった。

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