禁断32 ページ32
Aside
晋助様は私の全てだ。
いや、違う。
晋助様を殺すことが私の全てだった。
そんな私に震えた声で神威さんは自分の気持ちを言う。
その気持ちに、私は応えることができない。
貴「.........ごめんなさい......神威さん」
神「...............シンスケが......好き、だから?」
私は首を横に振った。
貴「......私は神威さんに好かれて良いような女ではありません。真実を知ったら神威さんは......私のこと、嫌いになります」
晋助様に悟られた以上、私は早く動かないといけない。
私が許嫁になったのは互いの利益の為じゃなかった。
鬼兵隊総督高杉晋助を殺して、鬼兵隊ごと衰弱させる。
つまり、私達だけの......
家の利益にしかならないんだ。
神「............だから俺に......嘘つくの?」
その質問に私は動揺した。
心当たりはない。
私は神威さんに嘘はついていないはず。
でも何故か...動揺してしまう。
貴「...............嘘、ですか?」
神「..................うん」
鬼兵隊を衰弱させる為にはたくさんの嘘で固めている。
でも...私は春雨に対して...
神威さんに嘘をついているのだろうか?
その質問を聞いたかのように、神威さんは曖昧な表情を浮かべて言った。
神「いつも笑って誤魔化してるよね。本心を見せないように......自分の心に、嘘をついている」
まるで、心を見透かされているようだった。
そして初めてだ。
初めて、本当の自分に触れられた気がする。
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瑠々亜(プロフ) - 不死鳥さん» ありがとうございます。そう言って下さると大変嬉しいです^^次作は初の沖田ルートなので頑張ります。 (2016年3月30日 22時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
不死鳥 - とても面白かったです!完結おめでとうございます!お疲れ様でした。次も頑張ってください! (2016年3月30日 10時) (レス) id: f18d0f800e (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます!久しぶりに神威落ちで楽しかったです。これからも頑張ります! (2016年3月30日 1時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ミドリムシさん» ほんとですか!そう言って頂けると本当に嬉しいです(;Д;)(;Д;)これからも頑張ります^^ (2016年3月30日 1時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 完結おめでとうございます!次回の作品も滅茶苦茶楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2016年3月29日 21時) (レス) id: a6d505e59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2016年3月22日 16時