指輪 ページ28
Aside
もう諦めるしかなかった。
こうなることくらい、薄々感づいていたし。
私は今日より王宮へ入居する。
名目は側室として置かれるがその中から正室が決まる仕組み。
今は陛下に挨拶をしている最中だった。
「ソナタがA殿か。貴族の中で君だけがなかなか吊れなくてずっと会いたかったよ」
貴「...長旅をしておりましたので^^」
「花嫁修業を終えたらしいな」
貴「はい。とても貴重な体験となり私も大変気に入りました」
「花嫁修業を行った者は君を含めて5名ほどしかいないそうだ。君は正室候補に相応しいかもしれない」
貴「いえ、滅相もございません」
「一つ気になったのだが...その手にしている指輪は大変美しいな。君によく似合っている」
言われて気づいた。
私の手には指輪が填められていた。
陛下も指輪はいくつもしている。
でもこの指輪は......陛下や他の人がつけているようなものとは大いに違う。
貴「...............銀、さん」
「ん?何か言ったか?」
貴「庭の牡丹が素敵だなと思いましたので^^」
陛下は私に庭園の解説をしてくれた。
でも陛下の言葉は耳に入っていない。
私は指輪を片手で包み込んでいた。
これは私と────
銀さんの、結婚指輪だ。
私達の国では結婚指輪は豪勢に作られる。
でも地球のはシンプルで何も刻まれていない。
とってもシンプルだけど想いがひしひしと伝わってくる。
私まだ.........
指輪、外せなかったんだね。
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瑠々亜(プロフ) - そらさん» 最後までお付き合い下さりありがとうございます^^なんとか完結出来ました...!これからも頑張ります! (2016年1月1日 16時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 葉月さん» 最後までお付き合い下さりありがとうございました!これからものんびり更新していきます!そして毎度コメントありがとうございます(*´ω`*) (2016年1月1日 16時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - お疲れ様でした!とっても面白かったです! (2016年1月1日 15時) (レス) id: 4e55756e19 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 完結おめでとうっ♪他の作品も頑張ってね! (2016年1月1日 15時) (レス) id: a317f5304b (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - みみさん» コメントありがとうございます^^そう言って下さるととても嬉しいです。まだまだ劣る文章力ですが少しずつ力を伸ばせるよう頑張ります^^ (2015年12月21日 19時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2015年11月23日 17時