女房は世界一怖い。でも好き

正座 ページ14

銀さんside





朝っぱらから俺は正座を強いられていた。




前には仁王立ちのA。





銀「…….........A？」




貴「これから私が言うことに全部分かったって言ってね」




銀「お、おう」





え、ちょ、何急に？



と、とりあえず分かりましたって言っときゃいいよな。




貴「朝ごはん作っておいて」




銀「分かった」




貴「洗濯物干しといて」




銀「分かった」




貴「離婚して」




銀「分かっ────────てなあああああああああああい！！！」






A、何言ってんの？！




離婚とかバカでしょ？！



朝から冗談キツイってほんと......





銀「朝っぱらから何だよｗ」




貴「........................」







Aはクスリとも笑わない。


それどころか冷えきった顔をしている。





銀「..................嘘、だよな.........？」





Aは首を横に振った。




そしてはっきりと別れて、と言ってきた。





銀「Aっ......どういうことだよ？」





肩を揺さぶって問いただしても返事をしてくれない。






貴「ごめん.........」









小さくAは言い放った。

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