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灰崎視点
次の日、学校で授業をサボってたら虹村さんに見つかった
…………今、授業中だぞ
灰「……アンタもサボりじゃん」
虹「俺らのとこは自習だし」
灰「そういう問題なのかよ」
虹「うるせぇな」
灰「…オーボー」
虹「あ?」
灰「何でもねーっす」
虹「…今日はAと一緒じゃないのか」
灰「Aは具合が悪いらしくて保健室に行った」
虹「あー…なるほど」
灰「だから1人でここにいんの」
虹「ふーん。…お前さぁ、昨日よその学校と喧嘩したろ」
灰「………その話、わざわざしにきたわけ?」
虹「部活に来るかわかんねぇしな」
灰「あっそ…」
虹「で?」
灰「…したけど、あれはあっちから吹っ掛けてきたんだよ」
虹「何の前触れもなく?」
灰「……………いや、なんか…俺が前にボコったやつの仲間的なこと言ってたわ」
虹「結局オメーが悪いんじゃねぇか」
灰「まあ…」
虹「Aもいたのか?」
灰「……いたけど…」
虹「歯切れが悪いな」
灰「…………いたし、Aは腕切られたけど覚えてねぇから話すなよ」
虹「…は?覚えてねぇ?」
灰「……色々あったんだよ。混乱して忘れたっぽい」
虹「……………はぁ?」
灰「…いや、まあ……理解してもらえるとは思ってなかったから良いけどさ」
虹「とりあえず…なに?Aには黙っとけって?」
灰「ああ」
虹「…別に良いけどさ」
灰「………それがきっかけで思い出されても困るんだよ」
虹「あ?何か言ったか?」
灰「別に何でもねぇ」
虹「………今日は他の女のとこに行かねぇの?」
灰「行かねぇ。Aが具合悪いっつってたし」
虹「お前って、Aが具合悪い時と病院の時は他の女のとこ行かねぇのかよ」
灰「…病院?」
虹「赤司から聞いた」
灰「あー…。Aはよく忘れるから、病院の日は教えてやるんだよ。通院してるし、忘れるのはまずいだろ」
虹「通院は…そうだな。お前って意外と彼氏っぽいことしてんだ」
灰「まあ、一応」
虹「いっつも他の女のとこ行ってるイメージ。で、Aはお前だけを待ってんのな」
灰「Aは許してるけど俺は許してねーから」
虹「不公平だなっていつも思うんだよ」
灰「文句があるならAがもう言ってるだろ」
虹「でもAが男に行くのは?」
灰「絶対許さねぇ」
虹「ずるいよな」
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年12月13日 6時