【銀魂】逆ハーなんて、憧れちゃいない。

憧れちゃいない。51 ページ6

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「にしても･･･」



何処を探せば良いのやら。



しかし、勢いで出てきてしまったからにはしょうがない。



見つけるまで探してやろう



そう思って歩き出すと、川に映る満月の姿が目に入る





「＿＿綺麗」



自分の立っている橋の下に流れる川を眺め、呟く



顔を上げて、今度は空に浮かぶ満月を見つめる



雲一つ無い夜空に浮かぶソレは美しく、同時に怖くもなった



噂では満月に何か出るって言うのはよく聞くけど、確かにこんな綺麗だと、逆に怖いかもね。





＿＿＿って、そんなこと考えている暇は無い



銀さん探さなきゃ。



思いながら、前を向き直す



と



前から、網笠を目深に被った人が歩いてきてるが見えた



キセルを口にくわえて歩くその姿は、何か他の人と違うような雰囲気を漂わせている





なんて、考えていると、その人は既に私の近くまで歩いてきていた



ぶつからないように歩かないと･･･。



そう思い、もう目の前に来ていたその人の横を通り過ぎようと、一歩踏み出した瞬間



グキッ



「あわ？！」



まるで漫画のようなタイミングで、私は足をくじいてしまう



しかも、ちょうど横にはあの人が歩いているところで･･･





「･･･わっ」



そう、ぶつかってしまった。



しかも



ｶﾗﾗﾝｯ、



ﾎﾟﾁｬﾝ





＿＿その人のくわえていたキセルを、川に落としてしまったのだ。

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