【銀魂】逆ハーなんて、憧れちゃいない。

憧れちゃいない。48 ページ3

「新八はさぁ、私のことどう思う？」



「え？」



洗濯物を干しながら隣で同じことをしている新八に、ふとした思いをぶつける



「どう思うって･･･いきなりどうしたんです？」



「いやさ、私って元アイドルでしょ？私が思うには、アイドルって女の子らしくて可愛いって感じがするんだけど、私は女の子らしくないし、かと言ってお姉さんっぽくもないし。だから、周りからはどう見られてるのかなって」



「Aさん･･･」



手を止め、こちらを見つめる新八



数秒下を向いて黙ってたかと思うと、スッと顔を上げて笑顔でこう言った



「僕は、Aさんのこと、姉だと思ってみています」



「あ、姉･･？」



「はい。」



そう言って、新八は笑顔で頷く



そして、また洗濯物を手に取ると、干しながら喋りだす



「僕には一人姉がいるんですけど、姉上は、優しくて綺麗で、自慢の姉なんです。
なのに、たまにものすごく豹変して人殴り飛ばしたりするんです」
「え？！殴り飛ばす？！」



新八の口から出た思わぬ言葉に唖然とすると、苦笑いで「おかしいですよね」と言ったその人



「でも、僕にはやっぱり優しいんです。
Aさんも優しくて綺麗なんで、もう一人の姉のようだと、僕は思います」



「新八･･･」

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