エンディング

Clover ページ29

・









重岡 × × × 桐山









・きりしげさん、兄弟です。









......

side.大毅









いつものように目を覚まして、
いつものように辺りを見渡す。









大毅「......っふぅ、」









午前8時43分。昨日より7分早い起床
やったな、今日は。









看護師「大毅くーん、おはよう、

点滴変えるね、」









大毅「......おはよざいます、」









こうやって、何時間かおきに看護師さん
がやってきて同じ点滴を刺したり
抜いたりの繰り返し。







そんなつまらん俺の病院生活に
色を付けるのは、だいたい。









看護師「......あ、今日も来たよ」









照史「だいき！」









点滴中やっていうんに俺に飛びついて
きて、看護師さんを困らせる弟の照史。









大毅「ええ加減、兄ちゃんって呼べんの？」









照史「だいき！あんな、あんな、」









大毅「はいはい、なに？」







照史「......これ！」









ぷぜれんと！と手を一生懸命伸ばして
俺に小さなものを見せてくる。









大毅「......プレゼントな、なにこれ、」









照史「クローバーやねん！！」









照史のちっさい手に握られとったのは
小さな三つ葉のクローバー。

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