エンディング

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大毅「どこに生えとったん、これ」









照史「保育園の前！だいきに見せよ

思って取ってきたねん！」









大毅「......ふふ、ありがとうな、」








せやろ！せやろ！って得意の笑顔で
話す照史の世界はどこまでも広がっていて、


俺の5年後の未来の壁は閉ざされとる
ことなんか、きっと知らんくてええ、







照史に微笑みかけると、どくんと
心臓が揺れる音がした。








大毅「......っ、ふぅ、」









......ほら、考えたから罰が当たった。






点滴は常にしとるはずなんに、
日に日に頻度が増えるこの痛み。





ぎゅっと握られたみたいに
押し潰されそうな心臓は、
いつまで俺の体に血液を流し
続けてくれるんやろう、









照史「......だいき、大丈夫？」









大毅「......だぃじょぶ、大丈夫、


押さんでええ、っ、」









ナースコールを手に取る照史の
腕を掴んで拒むと、胸をぎゅって
掴む俺の目を見つめて眉毛を下げる。









大毅「......だいじょぶやよ、

だいき、照史と一緒でつよいこやから、」









潰されそうに痛む心臓に
嘘をついて出来る限り口角を
上げると、照史は少しだけ安心
したような顔になった。









大毅「......、はぁ、、」









少しだけ楽になってきたところで、
ふぅと深呼吸をして姿勢を正す。









大毅「......知っとる？、あきと、

四つ葉のクローバーってな、願いが
叶うらしいねんで、」









照史「ええ！あきとのねがい！？

叶えてくれるんか！！」









思った通りの反応をする照史に
思わずクスッと笑う。









大毅「......せやなー、照史がええ子に
しとったら、やな」









照史「照史、ええこにする！」









病院やって言うんに大きい声で
宣言する照史の頭を撫でて、
じゃあ大毅楽しみに待っとるな、と
声をかけた。

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