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Y side









「う、うわぁぁぁぁ……。」



「…はは、どうかな？笑」



「すげーっ！！俺にピッタリだよ、わたるぅ！！」



「…でも、さすがにお箸はなかったね。笑」



「すぷーんと、ふぉーくあるからだいじょぶ！！」



「…気に入ってくれた？」



「うんっ！…めっちゃうれしっ！！わたる、ありがとっ！！
……チュッ。」



「んへぇ？」



「ふふ、ありがとうのチュウ。
たいすけが、いつもしてくれるから
俺もわたるにありがと、って！！」









一通りおままごとセットを床に広げて


一つ一つ、持ち上げたり、いじったり…。


それはまぁ、目をキラキラさせて


喜んでくれた様子のひろみつ。


…ふふ、こんなに喜んでもらえるなんて思ってなかったから


素直に嬉しいや。









だけど、俺がひろみつを手のひらに乗せ


気に入ってくれた？


と、ひろみつを顔に近づけながら聞くと


俺のほっぺたに手をついて、あろうことか


小さな唇を、ぷちゅ、と押し付けてきた。


…とんだ小悪魔だなこいつ。


…めっちゃ可愛いですやん。


…俺も欲しいんだけど。ひろみつ。









…てかさ。たいすけがいつもしてくれる…って。


…こんなちっちゃい子に、チュッチュチュッチュしてんの？笑


…まぁ、太輔も独占欲強いからなぁ。笑


さっきから、キッチンからめっちゃ視線感じるし。


…てことは、今のチュウも、見られちゃったかな？笑









「わーーーーたーーーーるーーーー！！！」









あ、やっぱり見てたみたい。笑


すっごい剣幕で、ズシズシとこっちに歩いてくる。









「おい渉！！お前なにひろみつに手出してんだよ！！」



「はぁ？…別に俺はなにもしてないじゃん。笑」



「ほっぺチュー、されただろ！！」



「それはひろみつが、いきなりやってきたんだって。」



「………俺だってまだされたことないのに。」



「ぅえっ！？……そうだったの！？」



「いつも俺がしてるだけで
ひろみつからされたことなんてない。」









ショボーーーンって、落ち込んじゃった、嫉妬王子。


…これは、めんどくさいことになってきたぞ。笑

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