Pocket

24 ページ25

F side









「はい。あーん。」



「ん。んぅ。……うまぁ。」









ハンバーグを、俺の箸で限界まで小さくし


ひろみつの口へと運ぶ。


それでも、ほっぺたはパンパン。笑


……可愛いからいいんだけどさ。


…いいんだけど。


…俺の食事が、一向に進みません。


お味噌汁、冷めちゃうよ…。笑


俺が、自分のハンバーグに箸を伸ばすと


あ！！！って、また口を開けるから困る。


…ツバメの雛と同じだよ。笑









「んー！！うんまかった！！」



「はいはい、それは良かったですね。」









…結局、ひろみつのハンバーグがなくなるまで


俺の食事は、進まず、満足げなひろみつを横目に


冷めてしまった食事をとる。


…ひろみつ、ワガママになったよなぁ。


可愛いからって、許しちゃう俺も俺なんだけどさw









いろいろ考えながら食べているうちに


俺の頭の中に、ある疑問が浮かんだ。


気になった俺は


リモコンのボタンをいたずらしているひろみつに


聞いてみることにした。









「…ねぇ、ひろみつ？」



「んー？……ろくちゃんねるっ！！ぼりゅーむあっぷ！！」



「…ちょ、真面目に聞いてくんない？笑」



「あんだよー。」



「ひろみつってさ、トイレとかどうしてんの？」



「トイレ？……あぁ、そういえば
この身体になってから、トイレ行きたいとか
思わなくなったわ…。」



「えぇ？じゃあ、食べるだけ食べて
出すものはないってこと！？」



「そーゆことっ！！」



「なんだよそれ…。大丈夫なのか？」



「しーらねっ！！」



「しーらねっ！！って………はぁ。笑
よく分かんないけど、羨ましいわ。」



「…俺は早く戻りたいよ。」



「なんで？」



「なんでって……。
こんなちっこい身体じゃ、この先も大変だし！！
そっ、それに………/////」



「…それに？」



「…………ちゃんとした俺の姿で
たいすけに会いたいんだもんッ/////」



「ぅえ！？……/////」



「……/////」



「なんだよそれ。」



「えっ………たいすけ？」



「なんだよそれ！！








かわいすぎだよぉ〜〜！！
ひろみつ〜〜〜！！……チュッ。」



「んぎゃっ！！んむぅ〜〜！！くるしっ！！たいすけっ！！」



「……ひろみつ。…俺が絶対戻してあげるからね。」



「たいすけ……。」



「ふふ、でも、戻るまでの間は
ずっとこうしててやるぅ〜〜〜〜！！」



「んにゃ〜〜！！スリスリすんなっ！！」

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す