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F side









「ひろみつ！次これ着てみて！！」



「え！？まだあんのっ！？」








ふふふ、ひろみつくん？


そんな目、キラキラさせちゃってますけど


次のやつ、見たら驚くと思うよ？笑









「ふふ、とっておきのやつがあるの！
………じゃーーんっ！！」




「………………。」



「……あれ？……ひろみつ？」



「……こ、こんなの誰が着るかぁぁっ！！！」



「ぶほっ！！」









袋から取り出した小さなリスの着ぐるみ…。


楽しみにしながらじゃーんっ！！ってやったのに


怒号と共に、顔面に投げつけられました。


………やっぱり着てくれないか。笑


だってこれ、唯一の女モンだから。笑









「ねぇ〜〜、いいじゃんよぉ〜〜。
少しだけでいいからさ〜〜、着てみてよ〜〜。
ひ〜〜ろ〜〜み〜〜つ〜〜。」



「……やだ。」



「……そっか。……残念だな。
……ひろみつなら似合うと思って買ったんだけどな。」



「……/////」



「…しょうがない。…ゴミ箱捨ててくる。」



「…ッ！！……た、たいすけ！！」



「………なに。」



「……き、きる！！」



「え……？」



「それ、着るから！！貸して！！」



「ほんとぉ？やった。」









フッ……。俺の作戦勝ち。


顔を赤くして、着る！って言ってくれたひろみつに


リスの着ぐるみを渡せば、モジモジしながら着始める。









……あ。


…………まーた、いいもの見つけた。









「ひろみつ！！ちょっとストップ！！」



「んぇ？……うゎ、っ、ちょっ！！いてぇ！！」









何かの洋服と一緒についていた、小さなゴムで


多少強引に、ひろみつの前髪を縛る。


ちっちゃくて、やりづらいけど、これ、絶対可愛いもん。









「たいすけ！！痛い、バカ！！」



「ごめんって(笑) でも、すげー可愛い。」



「……うぅ/////」



「ひろみつ。顔上げてちゃんとこっち見て？」



「恥ずかしいからやだ。」



「大丈夫だって。ほら、こっち向いて？」









──カシャッ…









「んだぁぁー！！！また撮ったなぁ！？」



「だって可愛いんだもん。
こんな可愛いのに、写真撮らないなんてもったいないよ。」



「もうぜってぇ着ねぇ。」



「じゃあ、今だけはずっと着てて？」



「…いーよ。」



「ふふ、ありがと。……チュッ。」



「…うぁ/////」









…可愛い可愛い、俺だけの子リス。

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