Pocket

12 ページ12

Y side









俺の前で繰り広げられる、見つめ合い。


太輔も、S だからなぁ。笑


俺なら、あんなことされちゃ、すぐあげちゃうのにw









「たいすけ………ごめんね？
俺、もう、約束破んないから。
たいすけ……まだ……怒ってる？」



「…………。」




「…たいすけが迷惑だったら
俺、他の人のところに行くから。
たいすけ困らせて、怒らせるくらいなら
俺なんか、いない方がいいから。
……ごめんね。」



「ひろみつ……。」



「……ズズッ……今まで……ありがと……。
たいすけに出会えてよかった……。
………ばいばい。」



「ひろみつ！待って！！」









たいすけのところから離れようとするひろみつを


両手で包み込む太輔。


…なんかさ、ハム一つですげぇことになってない？笑


ひろみつ、泣いてるしw


最初は演技かなって思ったけど、そうじゃないみたいだし。


太輔も、もう許してるくせに…笑。


ったく。笑


好きな子はいじめたくなるんだよね？笑









「ひろみつ。もういいから。
俺、もう怒ってないよ。」



「たいすけ……ほんと……？」



「ほんと。だからさ、俺のとこから
いなくなるなんて言わないで？
意地悪なこと言ってごめん。


ほら……ハム、食べよ？」



「いいのっ……？
ありがとっ………！！」



「ふふ、ちゃんとモグモグするんだよ？笑」



「うん！！」









そう言って太輔は、サンドウィッチのハムを少しちぎり


ひろみつに渡していた。


ひろみつはそれを嬉しそうに受け取り


また口いっぱいに頬張り始めた。


……こいつら、恋人みたいだなw









…てか、ひろみつって結局何者なの！？笑


妖精の子供とか！？


…でも、羽なんてついてないし。


…太輔くん。早く説明してくれ。笑

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す