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Y side









シャク…シャク…シャク…シャク……








俺のハンバーガーに挟まってたレタスを


モシャモシャと食べる、目の前のちっこい生き物。


『ひろみつ』という名前らしい。


人形なんだか、ロボットなんだか


はたまた、もっと違う生物なのか…。


太輔が説明してくれないので、俺は、未だに分かりません。









でもこの子がまた、可愛いんですよ。


わたるぅぅぅ〜〜って、トコトコ走ってきて


ウルウルの目で、何かを訴えられてw


気づけば、俺のレタス食べてて。笑


レタスだけで大丈夫なのかな？


って思うけど、口が小さいから


レタスが一番食べやすいんだって。笑


レタスだけなのに、口いっぱい詰め込んで


リスみたいにモゴモゴ口動かしてさ…笑。


見てて飽きないわ……笑。









そしてひろみつの飼い主？の太輔くんは


レタスを食べるひろみつくんを


自分のサンドウィッチそっちのけでガン見w


か、かわ、、かわい、、、


って、声漏れてますからね〜笑。


そして、何を思ったか、バッグをゴソゴソし


携帯を取り出した。









──カシャッ…









「…ッ！！……なにかっへにほっへんらよ！！！」



「口に物入れたまま、話しちゃダメでしょ？」









──カシャッ









「んにゃあー！！やめほ！！けへ！！とるな！！」



「ひろみつ。汚い。飛んでるから。レタス。」









単語並べて、その単語ごとに、パシャパシャと


写真を撮りまくる太輔。


………さっきまでのお怒りモードはどこへやら？


まったく……とんだ親バカ野郎だ……。









「太輔。いい加減にしてやれよw
早くサンドウィッチ食べて、橋本さんのとこ行かなきゃ。」









脚本家の名前を出しながら、そう言えば


ハッ、と我にかえったように携帯をバッグにしまい


サンドウィッチを食べ始めた。


すると、それを見ていたひろみつが


トトトトトト……


と、太輔の元へ走っていき、皿の近くに座った。


…ってか、レタスかじりっぱなしなんですけどw


ハムスターが食べた後みたいになってるしw









「…………。」



「なに？」



「…………ハム…………。」



「ハム？………食べたいの？」



「(コクン)」









あ、今のコクン、絶対可愛いやつだw


太輔、顔赤くしてるしw


しかも多分、あげたくなってると思うw


ひろみつ……もう一押しだ。………頑張れw

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