【キメツ学園】夜は短し、恋せよ鬼狩り【暗殺教室】

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体育の時間。


「有栖川さん」



烏間先生に皆の前に来るよう呼ばれました。



「少し遅れたが、君の実力を見せてもらいたい。
どこからでもいい、かかってこい」


『それは…刀(これ)を使っても…？』



「…………………………ああ、いいだろう」



『すっごい妥協してくれましたね。

ありがとうございます』






「来い」





えぇぇえ怖い怖い怖い、絶対この人目だけで何人か殺してる




『えぇ…』




「どうした？」




『いや、なんか…申し訳ないなぁと』





「そんなん気にすんなよ有栖川〜」




『うるせえ前原！』





「私、Aの刀抜く所もっかい見たいな〜！
めちゃくちゃかっこよかったもんね！！」




か、カエデ…！


『そんなに見られると恥ずかしいんだけど…』



でもまあ、




『……じゃ、いきます』





「ああ、来い」



烏間先生が構えるのが見えた。

目を閉じて深呼吸。
暗闇の中に私がひとり。
目の前には_________鬼






相手は鬼だ。


そう、鬼。



人を喰らう鬼。


人のすべてを奪う、憎い鬼。




…頸を刎ねないと。


目の前の相手がちょっと動揺してるのがわかる。
空気の揺れを感じる。



抜刀の姿勢をとった。



『ｽｰｰｰｰｰｯ』




呼吸を意識して。

体に酸素を巡らせて。







「「「？？？」」」





「な、なんかスーって聞こえる…？」








呼吸法は使っても、型は使わない。




型を使ったら歯止めが効かなくなって、

本当に大怪我させちゃうかもしれないから。






勢いよく地を蹴って、烏間先生の後ろへ回った。





そして後ろにある木を蹴って上に跳び、




烏間先生の方へ。





すぐにこっち向いたぞ烏間先生。やべ。



先生が足蹴りしようとしたのを身を屈めて避け、




『うおりゃあああ！！！！！』




地面に片手をつきながら、刀を先生の首に触れさせた。







「…！」




『私の勝ち……ですか？』




「……ああ。速いな」




『はい。ありがとうございます』






「待って待って待ってストーーップ！速くない！？見えなかったんだけど！？てか刀抜く時やっぱりめっちゃかっこよかったね！？」




『あ、ありがとうカエデ…？』

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