ナンパっていざ会うと何もできんよね ページ10
「...ねえ?良いでしょ?
どうせ男なんて来ないよ 」
ごもっともである。
今日は待ちに待った幻の親睦会。
待ち合わせである新宿駅西口で、
私は今、
人生初のナンパにあっている。
突然、「お姉さん。俺とお茶でもしない?」と、いかにもナンパ男テンプレをかましてきた。
それに対し私は「アッ、いや...えと、彼氏!彼氏と来てるんで...」と咄嗟の嘘で返した。
それを聞いたナンパ男は私の全身を舐めるように見て、「いやwwwその服装で男は無いっしょ??」と嘲笑してきた。
スッ、と自分の服装を見る。
確かに、ライバーでのキャラが男なだけあって、クールな服装をしてきた。
ライバーでのキャラと、中身にギャップがありすぎたら困ると思ったからだ。
だが、男らしすぎるのも駄目だと思い、クールでありながらもところどころ、女性らしい可愛さも入れてきたつもりだった。
「(そんな、言い方...無いでしょ...)」
こいつ、ナンパするくせに女の気持ち分かってない
そう強いことを思っていたが、
恐怖の余り何も言えなくなった
「(怖い怖い怖い...やば、泣きそ)」
「あ、りおちゃんお待たせ〜」
こんな混雑の中、よく通る声
背の高い男性が、声をかけてきた。
「(誰...?でも、助けてくれたんだよね)
...あっ、はるきくん!もう、遅いよ〜!」
はるきくんという偽名を咄嗟に言い、男性に少し駆け寄る。
フワ、と優しく背中に手を添えてくれた。
「(あ、まって、手、恥ずかし)」
「お兄さーん、すみません。
この子俺の彼女なんで、ナンパするなら他当たってくれませんかね?」
「ちっ、ほんとに男連れてたのかよ」
タッタッタッ、と遠ざかる足音が聞こえる
「ありがとうございます...。もう、大丈夫、で、す。」
もう、と言いたげな顔をする男性
「そんなわけないじゃないっすか」
そう柔らかく呟き、ボロボロと溢れ落ちる私の涙をハンカチで優しく拭う
「...ぐすっ、...」
「すみません。待たせている間怖い思いをさせて。」
「...え?」
鼻にかかった自分の声に少々驚く
いや、待たせていたって、
「それって...」
「はい。にじさんじ所属、不破湊です」
貴方は
フッ、と柔らかく微笑んだ
692人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なう - お、…おわっちゃ…😭😭めっちゃ気になります…!!!頑張って下さいませええええええええええ (1月6日 15時) (レス) @page25 id: f91a4d9a84 (このIDを非表示/違反報告)
kuuualoha(プロフ) - え、えええええあああああ気になる、、、 (8月14日 22時) (レス) @page25 id: 8717a25739 (このIDを非表示/違反報告)
コトレイ - うわぁ…めっっちゃ続き気になる…更新されますように… (2022年7月25日 22時) (レス) @page25 id: fd2a6f2d8c (このIDを非表示/違反報告)
青 - 続き待ってます。頑張ってください! (2022年6月2日 20時) (レス) @page24 id: 7cfacf4d2b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーとみんと。@さぶ - あああああすっごい気になるとこで終わり……!? (2021年10月24日 9時) (レス) @page24 id: 90fb24ada6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亜紀 | 作成日時:2021年4月1日 19時