【】新人VTuberはヒモに恋する【】

歌ってみた ページ10

「では、今回の劣等,上等歌ってみた動画について、お話を少しさせて頂きます。

櫛織 悠(くしお ゆう)です。

まあ、お話と言っても軽い御説明ですし、そんなに身構えなくても大丈夫ですよ。」



目の前のくそイケメンが、ホワイトボードの前で微笑みながら話す

くそ、ここの事務所…顔面偏差値お化けかよ


「まずこの企画をすることとなった理由としては、男性、女性の歌ってみた動画です。


男性陣は女々し,くて。女性陣はnyany,anyaを歌ってみた動画として上げていましたよね。


それに伴って、性別不明の人たちも歌って頂きたく、歌唱力が高いお二人と決まりました」



「歌唱力が高いなんて…ありがとうございます」


深々礼をする。謝意を全身全霊指先まで込めて

あ、まって謝意込めすぎて破裂しそ




「となると…どちらがどのパートを歌うか決めましょうか」


顎に手を添えて呟く緑仙さん

ふつくしい。ふつくしいよ


「そうですね…どうします？私は結構どちらでも良いんですが」



「お二方とも女性ですし…音域も広いので、どちらでも可能そうですね」



「あ、私、女声ちょっと挑戦してみたいかも」


「女声？」


私が呟いたことに対し、疑問を抱く緑仙さん


「あ、女声ってゆうのは、なんというか、甲高い声というか…｣


「あ〜、確かに。リンちゃんパートサビ高いよね。

うん、佐倉芽さんが良いならいいよ。」


「いえ、緑仙さんがしたい方を優先したいです」



「ん〜、特にこれといったこだわりも無いし、どっちでも良いよ 」



「あ…では、鏡音リンパート、やらせて頂いてもよろしいでしょうか？」



「うん。じゃあ私は鏡音レンパートだね。改めてよろしく」



「はい…！」



なんだこの寛大な心をお持ちの美女は。

聖女か？緑仙またの名を聖女なのか？

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