迷い犬の百鬼夜行２ 【文豪ストレイドッグス】【文スト】

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「この場合での逃亡はお勧めしない。その…
高が街医者の言葉を信じて貰えるならばだが…」


「(…成程、街医者だからそんな格好を…)」




男性の職業が判ると、納得した表情をする石燕。




「彼女の言葉を信じるなら、そのドアから逃げれば敦君は記憶を失います。

そうしてしまうと…

困ったことに、敵の手管を捕らえられた仲間の危機も忘れ、敵は進撃を続けます。」





「その通り！だから、佳い事を教えよう。

_____戦戯理論研究では、危害を加えて来た敵には徹底反撃を行うのが論理最適解とされている。」









「「二度と反逆されぬよう、此処で撤退的に叩くのだ／んですね。」」







なんで、被せるんだい？！、と言う男性。ふふふ、と言い顔を逸らす石燕。そんなやり取りを見て混乱する敦とモンゴメリ。






「でも、方法が…」



「絶対に敗けないと高を括る敵ほど容易い相手は居ませんよ。」





敦が困惑気味に石燕達に言えば、いい笑顔で答える石燕。男性は石燕を称賛し拍手をしていた。







「抑も_____


先程聞いた所では、

_____あの部屋に居る彼等は君が囚われた時必死に助けたと云う話ではなかったかね？」






男性の言葉にはっとする敦。探偵社員が囚われている扉を見た後、石燕を見る。
そんな敦を石燕は、ふんわりと笑う。







「敦君、貴方は探偵社員。

_____仲間が窮地に立ったら助けるのが社の心構えですよ。」





石燕がそう言えば、敦は決心したようで男性からリボンを受け取る。








｢お話は終わり？やる気は戻ったかしら。｣




そうでないと面白くないと言うモンゴメリ。









｢でも_________もう、終わりよ。｣

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