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「凍結⁉」
福沢が言った内容に驚く探偵社員。中には、大事な依頼があると、言う者もいた。が、それは問題ないと言う福沢。
「社長〜
善いのほんとに?」
「………何がだ乱歩」
どうやら乱歩は納得していない様だった。しかし、福沢が問えば、少し臆する。
「何ってそのー
…理屈でいけば…」
おろおろしながら、乱歩は福沢に言う。それもそのはず、こんな福沢を見たことがなかったのだ。
「仲間が窮地。助けねばならん。
_____それ以上に重い理屈がこの世に有るのか?」
ハッキリと言う福沢の気迫と言葉に動揺する乱歩。
「国木田、石燕。」
「「はい。」」
「三時間で連れ戻せ」
「「「「はい!」」」」
福沢の一言で一斉に動き出す探偵社員。
「市内の監視映像を洗ってください!
そうですね…港近くの映像を特にお願いします!」
「「はいっ!」」
石燕の指示に従って動く探偵社員。そんな様子がつまらないのか、ムスッ、としている乱歩。
「賢治!商工会の管理台帳は?」
「ナオミちゃん!ヨコハマの大きめの地図を用意してください!」
「石燕!もう少し捜索範囲を広げるか?」
「そうしましょう。
…輸送会社も重点的に捜索しましょう。」
「そうだな。」
新入りの敦を助けるために全員(一部を除く)が一丸となって探している。
「(敦君…無事でいてくださいね…。)」
そう願わずにはいられなかった。
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作者名:楓 | 作成日時:2021年2月28日 20時