検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:70,818 hit

25 ページ25




「あらっ、敦君お帰りなさい。」

「えぇ…?」





敦に声を掛ける石燕。敦は、混乱していた。

それもそのはず、特殊部隊並みの強さを持つとされている黒蜥蜴が数名の探偵社員にやられているのだから。しかも、賢治によって窓から投げ捨てられている。



「これだから襲撃は厭なのだ。
備品の始末に再購入。どうせ階下から苦情も来る。
業務予定がまた狂う…。


_____しかしまあ、この程度いつものことだがな。」





石燕が照明を落とさなければ、もっと出費が出ていた。と、呆れた様に言う国木田。



そう。照明を消した理由は、照明を破壊された時、周りへの被害を少しでも減らすためだった。





「あっ、賢治君次この方です。」

「はい!わかりました〜。」





敵を賢治に渡して、窓から落とさせようとする石燕。







「(…マ、マフィアより、
探偵社のほうが、ぶっちぎりで物騒じゃん。)」




心の底から思う敦。





「敦君。だから治君に言われたでしょう?
『この位で驚いてちゃ、身が保たないよ?』って。」


「確かに言われましたけど!」




けろっとした表情で敦に言う石燕。そんな石燕に、そんな意味だとは思っていなかったんです。と言う敦。





「おい。呆けてないで準備しろ。仕事は山積みだ。
太宰も探して連れてけ。」




どうせその辺の川に流れている。と、敦に言う国木田。




「は……はは。」



此処に居ていい。そう言われた様に感じたのか目に涙を溜める敦。






「あ?何だお前泣いているのか?」

「泣いてません。」

「泣いてないのか。」

「泣いているのか?」

「泣いてます‼」



泣いている敦を心配そうに見つめる石燕。泣いている事を確認した石燕は国木田を見る。






「国木田さん…。」

「おい、やめろ。そんな目で俺を見るな石燕。」





まだ何も言っていませんが…と言う石燕。冷や汗をかきながら目を逸らす国木田。









「後輩弄りは、治君と一緒ですよ。」

「だから、違うと言っているだろう‼」








26→←24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年2月28日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。