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カチャカチャカチャ…カチャカチャカチャ…
…プルルプルル…
パソコンや、鳴り止まない電話の着信音。探偵社は忙しかった。
「!」
石燕は、足音がたくさん聞こえた事から、複数人が一気に探偵社に押し寄せている事を察知した。
乱歩以外の周りのみんなは、気づいていないようだった。
急いで、探偵社の照明を全て消す石燕。
「!石燕‼何故、照明を消した!」
石燕が急に照明を消した事に怒る国木田。そんな国木田を、じっと見つめて落ち着くようにハンドサインを出す石燕。
「国木田。あと、五秒。」
「!成程!分かりました。」
石燕がやった事を、乱歩の一声で理解した国木田。国木田の様子を見ながら、事務員に机の下に隠れるよう指示する石燕。
バン‼
勢いよく吹っ飛ぶ扉と、其処から入ってくるポートマフィアの黒蜥蜴。
「失礼。
探偵社なのに事前予約を忘れていたな。それから叩音も」
驚いた表情をしている探偵社員にそう言う初老の男。
「大目に見てくれ。
用事は直ぐ済む」
余裕そうに言う初老の男の言葉に続いて、大量に来る攻撃。
_____が、此処は探偵社と言っても、武装組織の探偵社である。
石燕に向かって攻撃して来た、鼻に絆創膏を貼っている青年。勝てると思っているのか、余裕な表情だった。
「オラッ、死ね‼」
「あらあら、乱暴な口調ですね…」
ヒラヒラと、蝶の様に銃弾を躱す石燕。それに驚く青年。
「まだまだ青二才ですね。」
そう言い、青年を背負い投げする石燕。いつの間にか、間合いに入られ投げられていることにもっと、驚く青年。
「ッガ!…」
「あ。」
受け身が取れず打ち所が悪かったのか、気絶した青年。
「石燕。紅茶いるかい?」
「えぇ!いただいてもよろしいですか?」
敵をなぎ倒し終わった与謝野と、同じく終わった石燕は優雅にお茶を飲み始める。其処に加わる乱歩。
三人で話に花を咲かせていた時
「やめろっ!」
敦が帰って来た。
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作者名:楓 | 作成日時:2021年2月28日 20時