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シンっ…となった雰囲気に戸惑いが隠せない敦。
「何してたと思う?」
「へ?」
敦に問う太宰。
「定番なんですよ。
新入りは先輩の前職を中てるんです。」
太宰が言ったことに理解が出来ていない敦に助け舟を出す石燕。
「はぁ…じゃあ…
谷崎さんと妹さんは…学生?」
敦の推理に中った、凄いと、言う谷崎。
「どうしてお分かりに?」
推理の過程が気になったナオミは敦に問う。
「ナオミさんは、制服から見たまんま。
谷崎のほうも_____
齢が近そうだし、勘で。」
「やるねぇ。
じゃあ、国木田君は?」
そう太宰が言えば、止めろと言う国木田。
「うーん。お役人さん?」
「「惜しい/ですね。」」
敦の推理に、太宰と石燕が同時に言う。
「国木田さんは、元学校教諭ですよ。」
数学のね。と、石燕の説明に太宰が付け足す。
「(_何か納得…って言ったら投げられるな。)」
「じゃ、私は?」
自分自身を指差し、問う太宰。
「太宰さんは…」
「(_____想像もつかん…!)」
ムムっと、悩む敦を見て国木田は口を開く。
「無駄だ。小僧。
武装探偵社七不思議の一つなのだこいつの前職は。」
「最初に中てた人に賞金が有るンでしたっけ。」
「そうなんだよね。誰も中てられなくて、懸賞金が膨れ上がってる。」
そう云う太宰は、何処かつまらなそうにしている。国木田は、溢者の類だと思っているが、太宰は違うと言う。
「ちなみに、懸賞金って如何ほど。」
無一文の敦にとっては好機会。
「参加するかい?
賞典は今____
70万だ。」
太宰がそう云うと、敦の目の色が変わった。
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作者名:楓 | 作成日時:2021年2月28日 20時