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「大丈夫ですか?」





少年もとい、敦を投げ飛ばした張本人の石燕は、投げられて、放心状態の敦に声を掛けた。





「うわぁ!」




意識がしっかりして来たのか、敦は急に叫んだ。

それもそのはず、上向きの敦の顔を覗き込むように石燕が見ているのだから。


敦が叫んだ事に石燕は驚いたが、意識がしっかりした事に安心した。




「少年。
恐喝は、犯罪ですよ。」


「うぅ…。すみません…。」





石燕が諭すように言えば、とても申し訳なさそうに姿勢を直しながら謝る敦。






「(__この少年…

見たところ、身寄りがなさそうだ。だから、偶々この道を通った自分を襲ったのか。)」






袴の自分とは、対照的な格好をして敦。








上下ボロボロの服
顔色も悪い





「私の名前は、鳥山石燕です。以後お見知りおきを」





と、気づけばそんな言葉を掛けていた。





そう言うと敦は驚いたのか綺麗な目を大きく開いた。




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作者名: | 作成日時:2021年2月28日 20時

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