オルタナな出会い ページ2
なあ、頼むから静かにしてくれ
って何度言った？
部屋の中でさえもリビングの騒ぎは筒抜けで、マリカやってるのが分かるくらいのうるささに俺はうんざりしていた。
もうこれは俺自身がどうにかしなきゃいけないんじゃね？
「…ちょっと事務所行ってく」
「うぎゃー！！ちょっと！！バナナ置いたの誰！？」
どうせうるさすぎて聞こえてないだろうそいつらに、一応言ってから宿舎から出た。
まぁ昔からそうしてたし、慣れたもんだ。
たまにふらっと事務所に行って、作業室に泊まることだってある。
いつも警備員に挨拶して、またか〜って苦笑いされてから作業室開けてもらう。
そしたら今日はたまたま
「あれ、そういえばまだ鍵かけてない部屋があるな。なんでだっけ…？」
「じゃ、そこ入ります」
って流れ。
ほんとだ、電気つけっぱなしじゃん
だけどそこはレコーディングルームだった。
いや、ちげぇよおっさん…
機械とか似てるけどさあ。
まぁいいや。暖房ついてるし
レコ室でもできないことねぇし
くるくる回る椅子に座って作業を始めた。
あー、ここどうすっかなあ
ジミン入れてぇんだけど、低めじゃねぇとバランス悪くなるし
テヒョンにするかあ？
あえてのラップにも…
____その時作曲に集中しすぎて、ブースのなかでゆらりと動く影に気づけなかった。
ｺﾝｺﾝ
誰かがガラスを叩く音がして、何も考えずに顔を上げる。
「……は、？」
顔を上げた瞬間、腰が抜けるかと思った。
『…あの、』
「ひぃえっ」
副操作室と録音室を繋げるガラス張りの窓から、じっとこっちを見てる女がいた。
「あ。そうだ、Aちゃんがいるんだった」
その頃、警備員のおっちゃんが思い出したようにぼそっと呟いたあと、まぁいっかと新しい警備員と交代していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 329人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どーん(プロフ) - ももじゅんさん» ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月10日 13時) (
レス) id: 8428f10979 (このIDを非表示/違反報告)
ももじゅん(プロフ) - 過保護のページで「避難したい」は「批難したい」ではないでしょうか。修正お願いします！ (2018年3月10日 12時) (レス) id: eef8b7311d (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - なるほど、わかりました！！ (2018年3月5日 0時) (レス) id: dd4f4b9a77 (このIDを非表示/違反報告)
どーん(プロフ) - ほのさん» ありがとうございます！私もそれ思っていたのですが、変える機会をいつにしようか迷ってるうちにズルズルと…となってしまってるのでこんなことになりました(´；ω；｀)ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月4日 11時) (レス) id: 8428f10979 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - いつも読ませていただいてます！！ドキドキしっぱなです笑笑これからも頑張ってください！少し気になったのですが、ナムさんがラプモンになっていますが、RMに変わったので、、、と思いました！これからも楽しみにしてます！！ (2018年3月4日 1時) (レス) id: dd4f4b9a77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どーん | 作成日時：2018年1月14日 11時
