※三途君は取り扱い注意です※

18、春千夜side ページ18

ー春千夜sideー


あのおっさんマジうぜぇ…。


なんで説教されなきゃなんねぇんだよ。


俺正しいこと言っただけだし。


はぁ…ムカムカする！


Aにも“勉強しろ”って言われちまった。


Aに言われるとやる気が出るんだよな。


そんなこんなで、Aと俺ん家で勉強会をすることになった。


家に女呼ぶとか初めてだな…。


千壽が邪魔しねぇといいけど。


ー帰り道ー

春「多分妹もいるけど平気か？」


俺はAに確認した。


『うん。全然大丈夫。』


良かった…。


『春千夜の妹って、どんな子？』


春「超生意気なクソムカつく妹だよ。」


『でも、春千夜の妹だから、可愛い子には違いないね。』


春「それほめてんのか？」


『うん。だって春千夜、顔かっこいいじゃん。』


春「えっ…？」

今俺、かっこいいって言われた？

マジ？

聞き間違い？


『あっ…。』


『ちっ、違う！別に好きとかそういうんじゃなくて、その…ただ単に…その…。』


A、顔が少し赤くなってる。

すげぇ焦ってたし…。脈アリなんじゃね？


『ほら！早く春千夜の家行って、勉強しないと！』


春「そうだな。」


これでやっと“Aの好きな人”なれる気がした。


まだほんの少しだけど。

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