Hysteria (ページ12)

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目覚めたら、隣には樹がいて

俺の手をちゃんと離さないで握ってくれていた。

きょも「樹、こんな俺でいいの？」

そんな言葉を吐き捨てれば

少し肌寒い朝のために朝食を作りに行った。、

料理を作っていると

後ろから抱きしめられた。

樹「おはよう。、」

きょも「おはよう」

樹「今日はきょもが作ってくれるの？」

きょも「珍しい？」

樹「うん。」

「でも、嬉しい」

きょも「そっか。」

しばらく段黙が続くと

口を開くのはやっぱり樹で

樹「あのさ、俺。

きょもが俺の彼女で良かったって毎日

思ってるから」。

「あの時、きょもが病気にかかっていなかったら

もしかしたら告ってなかったかもしれない。

でもそれは、俺に勇気がなかっただけ

でもこうしてきょもと今幸せな時間を

過ごせてるってことは

病気が俺たちを出会わせてくれた

きっかけになったってことじゃん？」

きっと多分樹は俺の心が読める。

ずっと悩んでた不安も

樹のその言葉で嘘みたいになくなるから。

きょも「好き。樹」

樹「ばかっ、うしろ！焦げる」

きょも「あー！」

樹「ふふ。ほんとにおっちょこちょい」

きょも「馬鹿にしないでよね」

そう言うとお互いおでこを合わせて笑いあった。