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番外編1+(※1000hit記念) ページ33

どうして彼が、あんなことをしたのか。今となっては知るすべもないけれど。

一晩たって、無事に生き延びられて、
次の朝を迎えられているのに。


…………あのとき感じた“空虚さ”が、身体の奥に残っている気がした。


(なんで、だろうな…………)


今頃になって。
ワケもなく叫びだしたいような衝動が渦巻いて────


「ぅ、ん…………」


ハッとした。
慌てて視線だけをやると、Aがもぞもぞと動いている。寝心地のいい角度を探しているのだろうか、ぐりぐりとすり寄ってきて、なんの拷問だよ!!? と硬直するハメになった。

しばらくして動きが止まって、また規則正しい寝息が聞こえ始めて。

ゆるゆると息を吐き出し脱力する。

眼が覚めたら絶対に怒るだろうな……と今からAが目覚めた時の大惨事具合が想像できてしまって冷や汗がでる、けど。


(…………………………仮想体(アバター)も、あったかいんだな…………)


肩から伝わる温もりが、手放し難くて。
少しだけ……と自分に言い訳してAに頭を凭れかけさせる。より近くに感じられるように。


………もし、今。ここに独りきりだったら。


ふとそんな考えが頭を過る。
俺は、耐えられていただろうか。
殺されかけたことも。生き延びたことも。この牢獄で戦い続けなきゃならないことも、全部。



「─────、」



堪らなくなって、眠るAに囁く。

ずっと、この先も。
独りなんだと思ってた。独りでいなきゃいけないんだと自分に言い聞かせてた。

……でも、Aが、傍にいて。
それが俺はどうしようもなく嬉しかったんだ。


だけど、きっと直接は言えないから。
卑怯だけどこんなやり方で伝えたことにして。

俺は、もう一度目をつぶった────

8→←番外編1+(※1000hit記念)



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Kizuna(プロフ) - わあああすみません!!!ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kizuna | 作成日時:2017年3月3日 20時

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