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ディアベルはきっぱりと言い切った。
それが彼にとって真実(ほんとう)であることは、真っ直ぐにこちらを見据える瞳が証明している。
(────ああ、本当に)
彼なのだろうか？
……捜し求めている人は。
私と一緒に、泥を被ってでもこの世界を解放したいと。そういう覚悟をしてくれる人だろうか…………？
「そういうキミは？」
「……え」
「攻撃に参加しないってことは、ボス討伐時に手に入るだろう経験値もアイテムもいらないってことだ。そうまでしてこの作戦に参加することに、どんな意味がある？」
「………………」
やはり、侮れない。
たんたんと……しかし容赦なく核心をついてくるディアベルに内心で舌を巻く。
体の良い“嘘”を探そうとして……思い直した。
彼が本当にそうならば、ここで本心を偽るのは得策じゃない。
「……私にとって、自身の強化はあまり意味がない。それよりもこの作戦のために集まったトッププレイヤーたちを、なるべく死なせない必要があったから、サポート側に回ることにした」
「………………」
「……もちろん、ちょっと攻撃力が上がるくらいの援護じゃ心許ないけど。でもそれプラス戦場を自由に動き回れる立場を駆使すれば、ピンチに陥っている人が体勢を立て直す時間くらいはつくれるかもしれない」
たとえば、トドメを刺されそうになっている人が逃げられるよう、割って入って“弾き(パリィ)”するとか。
……あるいはPOTローテが崩れかけたとき、補助に入れる人がいれば────
「なるほど、確かに。貴女の“古武道”ならそれも可能かもしれない」
「──────！！！」
その途端、一気にディアベルへの警戒が膨れ上がった。
私は彼の前で戦ったことがない。
だから…………私が古武道を駆使した特殊な戦い方をすることなんて、知りようがない筈なのに。
「……貴方、いったい──」
「その話は、明日が無事に終わってからにしよう。オレも聞きたいことがあるから、討伐戦の後、会いに行く」
「………………っ」
なぜだか甘い声音&眩しい笑顔のコンボに、思わず後退る。鳥肌が立ってしまった。
……ディアベルは少し傷ついたような顔をしていた(ごめん、でもやっぱり受け付けない。と心のなかで手を合わせておいた)。
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Kizuna(プロフ) - わあああすみません！！！ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (
レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kizuna | 作成日時：2017年3月3日 20時
