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番外編1 (side.K) ページ12

Aの前で醜態を晒したことに多少の気まずさを感じながら宿屋に行くと、
俺たちを見た店番NPCは困り顔でとんでもないことを宣った。

「すまねぇな、いま空いてる部屋はひとつしかないんだ。泊まるってんなら、アンタら二人でそこを使ってもらうことになるが、どうする? その代わりと言っちゃなんだが代金は安くするぜ」
「それでお願いします」
「おいいいい!!?」

……前言撤回。Aの方がとんでもなかった。

「なに考えてんだよ!!? 一緒の部屋とかマズイだろ、どう考えても!!!」
「でも別々に取るより安く済むよ。お金は何するにも必要なんだから、切り詰めるとこ切り詰めないと、あっという間に枯渇しちゃうよ。ただでさえ今は恐ろしく少ないのに」
「清々しいほどゲーム脳ですね!? 俺も人のことは言えないけど大概にしないとだぞ!!?」

盛大にツッコミを入れるが気にしたふうもなくAは鍵を受け取って部屋に向かう。
俺は慌てて後を追った。

「ちょ、A!?」
「平気だよ。もちろん万に一つもないとは思うけど、キリトが不埒な行為を働こうものなら速攻で牢獄送りにしてあげるからね」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!?」

それ一方的に俺だけ危険じゃないか!?
声にならない叫びを上げて口をパクパクさせると、こっちを振り返ったAが楽しそうに笑う。


(…………あ…………)


笑った。
再会してから初めての笑顔に言葉を失う。

……βのときは、あんなに毎日楽しそうにしてたのに。
再会してからの彼女はなぜか無表情に近かったんだ。まるで感情のすべてが必要ないとでもいうように。


結局、それ以上の文句を言えないまま、二人であてがわれた部屋に入って。
挙動不審気味にそわそわする俺のことなど放って、Aはさっさと隅に行って座り込んだ。
……腰から外した剣を、いつでも抜けるよう抱え込みながら。

「ベッドはキリトが使って。私はここに居るから」
「いやいや待て待て! 普通逆だろ!?」

男前すぎる宣言に慌てて止めに入る。
というか女の子を床で寝かせて自分だけベッド使うとか無理だろ。少なくとも俺にはできない。

「でも、キリトの了承も得ずに同室にしちゃったからね。せめてものお詫び」
「詫びの仕方が間違ってるぞ。というかちゃんと俺の意見も聞いてくれ」
「あはは、ごめんごめん。でも────」

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Kizuna(プロフ) - わあああすみません!!!ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kizuna | 作成日時:2017年3月3日 20時

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