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午後四時の時鐘が鳴った。
結局キリトとは別行動を取ったまま、食事とアイテムの補充を済ませて中央広場に向かった。
辺りを見回すと、高い塀に腰かけたアルゴがこちらに気づいてにぱっと笑う。軽く手を上げて挨拶を返していると、
「A。遅かったな」
「……道具屋、寄ってたから」
キリトが先程の女性フェンサーと連れ立って近づいてきた。
そのことにズキリと痛む胸には気づかないふりをする。
「……会議は？ これから？？」
「ああ、まだ始まってない。でも────」
「はーい！ それじゃ、五分遅れだけどそろそろ始めさせてもらいます！」
広場中に響いた声の主は、長身の各所に金属防具を煌めかせた片手剣使い(ソードマン)だった。
その顔を見て眼を見張る。
……イケメンだ。そして髪が青い、わざわざ染めたのか(髪色なんて至極どうでもいい要素だと思うけれど)。
問題は、彼が“器”かどうかだ。
「今日は、オレの呼びかけに応じてくれてありがとう！ 知ってる人もいると思うけど、改めて自己紹介しとくな！ オレは《ディアベル》。職業は気持ち的にナイトやってます！」
……………………。
キリトとは別の意味で、そうだとは認めたくないかもしれない。
内心複雑になりながらその演説に耳を傾ける。
「さて、こうして最前線で活動してる、言わばトッププレイヤーのみんなに集まってもらった理由は、もう言わずもがなだと思うんだけど。……今日、オレたちのパーティーが、あの塔の最上階へと続く階段を発見した！」
広場にどよめきが走る。
マジかよ、という囁きがあちこちでおこり、小波のように広がって収束する。
「ここまで、１ヶ月もかかったけど……それでもオレたちは示さなきゃならない。ボスを斃し、第二層に到達して、このデスゲームそのものもいつかきっとクリアできるんだって、《はじまりの街》で待ってるみんなに伝えなきゃならない。……それが、今この場所にいるオレたちトッププレイヤーの義務なんだ！ そうだろ、みんな！！」
なるほど、リーダーシップはあるみたいだ。
喝采をあげる周囲の人々を眺めながら感心する。これはきっと間違いなく彼の力だ。たくさんのプレイヤーを率いてフロアボスに挑もうとするだけのことはある。
……………と、和やかな空気が広場に漂い始めた矢先だった。
「ちょお待ってんか、ナイトはん」
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Kizuna(プロフ) - わあああすみません！！！ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (
レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kizuna | 作成日時：2017年3月3日 20時
