#140 ページ30
ゴンside
久しぶりにAに会えてキルアはとても嬉しそうだ。その証拠に、今日着ていく服を念入りに選んでいたことを俺は知ってる。
まぁ、きっとキルアは照れるだろうから黙っておいてあげるけど。
そんなこんなでクラピカと二人っきりに残される。
クラピカと二人っきり……あ、そういえば聞きたいことがあったんだ。
なんて思い出して、突拍子もない質問をぶつけると、彼は驚いた顔をした。
ゴン「ねぇ、クラピカってAのこと好きなの？」
クラピカ「へ？」
あ、どうやら自覚はしていない様子。キルアと同じだ。
ゴン「多分ね、キルアはAのこと好きだよ。」
ゴン「でもね、Aはキルアのこと弟みたいにしか思ってない。」
俺はキルアもクラピカも、勿論Aのことも大好きだから、誰かを贔屓目に応援したりするつもりは無い。
…だけど、周りから見ているとクラピカとAがお互いに向け合う好意なんてバレバレだから、焦れったいなぁと思う気持ちが無いと言ったら嘘になる。
そんな訳で立て続けに質問をすると、彼は困惑してしまったので、少しだけ反省した。
ゴン(クラピカって賢いのに、こういうことには疎いんだなぁ。)
不意にジャラッと金属が擦れるような音がして、音の方向に目をやるとそれはクラピカの手元だった。
…これは、念？
ゴン「あっ、その…俺余計なこと言っちゃったかな？」
クラピカ「余計？」
ゴン「…いや、なんでもないや。俺キルア達の所に行ってくるから、クラピカは場所取りしといて！」
クラピカ「？あぁ、構わない。」
…やっぱりクラピカはAのこと好きみたい。
だって、キルアの話をしてから明らかに念が強まってたもん。
あーあ、何で三人ともこんなに鈍感なんだろう。
俺の気苦労なんて知るはずもなく、Aとキルアは相変わらず仲良く(？)喧嘩をしていた。
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かにかま(プロフ) - みなみさん» 初めまして、素敵なコメントをありがとうございます(^^) 最近はプライベートが色々と忙しいので更新頻度が低いのですが、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2019年11月16日 22時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - コメ失礼します…！とっても面白いです！！すごい好きです！これからも頑張ってください…！！！ (2019年11月16日 22時) (レス) id: 1440843f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年10月6日 23時
