一難去ってまた一難…？ ページ31
こうして再び訪れた平穏な昼下がり。
伊作先輩は、珍しく上機嫌な私を訝しげに見た。
伊作「随分と嬉しそうだね。」
「はい！煩わしく思っていたことが解決したので。」
伊作「あー、だから久々知が居ないのか。」
「そうです。こうやって二人で食べるのも久しいですね。」
伊作「そういえばそうだね。」
「久々知が隣に居ると、Aに文句を言いにくいから困っていたんだ。」と先輩は笑う。
「酷い先輩ですね。やっぱり久々知君が居た方が平和かもしれません。」
伊作「ははは、それは間違いないな。」
「あ、そういえばこの間教えて頂いた狼煙ですけど……」
伊作「どうだった？」
「もうバッチリです！小テストでも…＿＿＿＿＿」
.
食堂近くの吹き抜けを歩いている二人。
本人達は自覚こそしていないが、そのルックスと邪魔しにくい雰囲気とで、周りの視線を一人占めにしていた。
ここにもまたひとり。
その姿を見つめる青年が居た。
久々知(あ……。)
同室の巻き沿いをくらい、実習の後片付けをしていた彼は、見慣れた二人を目で追った。
尾浜「何見てんの？」
久々知「藤と善法寺先輩。」
尾浜「ふっふっふ、嫉妬でもしてるのかい。」
久々知「からかうなよ。仲が良いんだなぁと思っていただけだ。」
尾浜「へぇーー。ふーん。」
久々知「…………何だよ。」
尾浜「別にー。」
勘右衛門は、兵助の顔を覗き込んで、ニヤニヤと企むように笑う。
兵助は、またその話をするつもりか、と半ば呆れてため息を着いた。
久々知「何度も言うけど、俺と藤は恋仲じゃないし、お互いにそういう目で見てないから。」
尾浜「はいはい。そういえばそうでしたね。」
久々知「はぁ……。」
再びため息を着く同室を横目に、勘右衛門は肩を竦めた。
尾浜(あともう少しなんだけどなぁ。)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 267人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rai - かにかまさん» ありがとうございますこれから作品も頑張ります！ (2020年8月28日 17時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - Raiさん» 拝見しました。承諾します。 (2020年8月28日 17時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - かにかまさん» 出来ましたこんな感じどうでしょうか？読みやすくしました (2020年8月28日 13時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - Raiさん» タイトルではなく、概要欄（説明欄）の方に書いて戴けると有り難いです。 (2020年8月28日 12時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - かにかまさん» 分かりました題名としてでしたらどうでしょうか？「 ここは作者さんの気まぐれ朝･夜楽しみ【忍たま】アイ・アム・独身【久々知兵助】作品です」入れました題名決めらなくすみません後確認出来たらよろしくお願いします。 (2020年8月28日 12時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a062/
作成日時：2020年6月1日 15時
