手強い相手 ページ24
久々知「このことだけど、あまり周りには話さない方がいいと思うんだ。いつ何処でソイツが聞いてるのか分からないし。」
それからだ。
私達が妙に影を並べて歩くようになったのは。
最初はからかってきた学級委員の二人やくのたま達も、段々と私達の関係が本当なのではないかと疑い始めた。
一応その度に否定はしているのだけど、信じてもらえているかは分からない。
(助けてくれるのは嬉しいけど、久々知君に迷惑はかけたくないなぁ。)
彼にそのことを言うと、「寧ろ好都合じゃないか。相手からしたら益々近寄り難くなるだろう。」と、あまり気にしていないようだったのでひと安心ではある。
*
四限が終わり、伊作先輩と久々知君と三人で蕎麦をすする。
伊作先輩は、わざわざ隣同士に座る私達を不思議そうに眺めた。
そりゃそうだよね。
元々は久々知君と会わないようにするために、先輩と食べ始めたんだもの。
案の定、先輩はそれを聞いてきた。
伊作「最近、よく久々知と二人で居るね。」
「えぇ、色々と事情がありまして。久々知君には手伝ってもらっているところです。」
久々知「そのうち解決したら離れますから…。それまではお邪魔します。」
伊作「別に邪魔だなんて思ってないよ。ただ、僕に頼ってくれたっていいんじゃないかなとは思うけどね。」
「伊作先輩は不運でいらっしゃるので…」
伊作「相変わらず失礼な奴だなぁ。」
三つぶんの空のざるが並び、元気よくごちそうさまをする。
食堂を出て伊作先輩と別れた後も久々知君は着いてきてくれて、律儀にくのいち教室の廊下の境まで来てくれた。
久々知「じゃあ、五限も頑張れよ。」
「うん。久々知君もね。」
こんなにも護ってもらっているのに、まだ何者かの視線を感じる。そして、きまってくのいち教室に入ってしまえば感じなくなる。
一体何者なんだろうか。
こんなに警戒しても見つからないなんて、忍者としての素質は申し分ないね。
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Rai - かにかまさん» ありがとうございますこれから作品も頑張ります！ (2020年8月28日 17時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - Raiさん» 拝見しました。承諾します。 (2020年8月28日 17時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - かにかまさん» 出来ましたこんな感じどうでしょうか？読みやすくしました (2020年8月28日 13時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - Raiさん» タイトルではなく、概要欄（説明欄）の方に書いて戴けると有り難いです。 (2020年8月28日 12時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - かにかまさん» 分かりました題名としてでしたらどうでしょうか？「 ここは作者さんの気まぐれ朝･夜楽しみ【忍たま】アイ・アム・独身【久々知兵助】作品です」入れました題名決めらなくすみません後確認出来たらよろしくお願いします。 (2020年8月28日 12時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a062/
作成日時：2020年6月1日 15時
