極秘情報 ページ14
鉢屋「極秘情報を入手した。」
と、団子を齧る勘右衛門言った。
どうせいつもの下らない冗談だろ、と受け流されるが、三郎はその態度に苛立つこともなく、五限に図書室であったことを話し始めた。
鉢屋「自習の時間に図書室に行ったら、偶然藤Aと鉢合わせた。」
尾浜「ほう。」
鉢屋「それで成り行きで聞いたのだが、彼女は告白を受けたことがないらしい。」
尾浜「へぇ。」
鉢屋「………何だ。思ったより驚かないな。」
依然として団子を食べる友人の反応が、思ったより質素なものであったので、三郎は期待はずれだとつまらなそうにした。
そんな様子を一瞥すると、勘右衛門が口を開いた。
尾浜「三郎、聞いたことないの？」
鉢屋「何をだ？」
尾浜「"静かなる乙女"」
鉢屋「何だそれ。」
尾浜「Aちゃんの渾名だよ。裏で忍たま達がそう呼んでるの。」
鉢屋「随分と立派な名だな。」
尾浜「まぁ、要するに高嶺の花すぎて近付けないってことよ。兵助や立花先輩だって、あんまりそういう話聞かないだろ。」
確かに、と三郎は頷く。
だからあの人達は、色に向けるはずだった欲を捨て、豆腐やら火器やらに突っ走ってしまったのか。
と、はた失礼なことを考えながら。
鉢屋「ってことは、色に耐性が無いってことか。」
尾浜「さぁ、どうだろうね。一応くのたまではあるし、その辺は強いんでない？」
鉢屋「忍術としてはな。」
尾浜「…？」
勘右衛門がその言葉の意味を聞こうとすると、丁度廊下の方から声が聞こえてきた。
彦四郎「彦四郎です。鉢屋先輩いらっしゃいますか。変装のことで相談にのって頂きたいのですが…。」
鉢屋「あぁ。今行くから待っていなさい。」
尾浜(ま、いっか。)
勘右衛門はまた団子に手を伸ばした。
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Rai - かにかまさん» ありがとうございますこれから作品も頑張ります！ (2020年8月28日 17時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - Raiさん» 拝見しました。承諾します。 (2020年8月28日 17時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - かにかまさん» 出来ましたこんな感じどうでしょうか？読みやすくしました (2020年8月28日 13時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - Raiさん» タイトルではなく、概要欄（説明欄）の方に書いて戴けると有り難いです。 (2020年8月28日 12時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - かにかまさん» 分かりました題名としてでしたらどうでしょうか？「 ここは作者さんの気まぐれ朝･夜楽しみ【忍たま】アイ・アム・独身【久々知兵助】作品です」入れました題名決めらなくすみません後確認出来たらよろしくお願いします。 (2020年8月28日 12時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a062/
作成日時：2020年6月1日 15時
