番外編#1 変な奴 ページ48
クラピカside
船に揺られて何日経っただろうか。
思い立ったのは5年前。
ハンターになり同胞達の無念を晴らす為、私は遂にハンター試験行きの船に乗り込んだのだ。
周りを見渡せば、酒や賭博に興じる野郎どもばかり。奴らのただでさえ容積の小さい頭には、金と名誉しか詰まっていない。
どうせ関心を寄せるだけ無駄だと割り切って、私の一切の注目は本に向けられていた。
*
相変わらず五月蝿いな…と珍しく目をやると、自分と同じくらいの年の女子が男に絡まれていた。
男「おい嬢ちゃん、いくつだ？」
「…17。」
男「若ぇなぁ。処女ってやつか？？」
「…。」
男「よくみりゃ年の割には顔も発育もいいじゃねぇか。どうだ、俺達と一発やるか？」
「…。」
変な奴だ。
こんな所に女一人で来るなんて。
でも、気色悪い男を睨みつける彼女の表情には不思議と惹き付けられるものがあった。
クラピカ(何色も交えないような瑠璃色の瞳…綺麗だ。それにあの表情、底知れぬ憎悪を感じる。)
気付いたらあの男どもを追い払っていて、さっきの女が私の元へ木刀を届けに来る。
「あの…ありがとう。」
クラピカ「別に当然のことをしたまでだ。」
「貴方何ていうの？」
クラピカ「教える義務はない。」
「私はねー、A。 よろしくね。」
クラピカ「お、お前話聞いてるのか？」
「お前じゃないよ、A！！
だから、貴方は何ていうの？｣
クラピカ「はぁ…クラピカだ。」
彼女のペースに乱されて、自然と関心を活字から離している自分がいることに気付いた。
クラピカ(本当に変な奴。)
心の中で呟いたこの言葉が、彼女に聞こえたのかは分からない。
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かにかま(プロフ) - Ruiさん» コメントありがとうございます。折角のお誘いですが、細々と執筆活動に勤しみたいと思っておりますのでイベント等に関心はありません。こんな作品にまで声を掛けてくださってありがとうございます。生意気ですがお許しください…… (2020年8月12日 14時) (
レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - クラピカ大好き無理でしたらお断りして構いません長らくコメント失礼しました。 (2020年8月12日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - いつも楽しませて頂きますもし良かったらイベントで好きな作品読めるやっていますイベントというのはこんな感じ「https://uranai.nosv.org/u.php」日本語下手でもとんでもないです凄く読みやすかったですこれから作品頑張って下さい (2020年8月12日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。至らぬ点がございましたようで、申し訳ございませんでした。差し支えなければ、ご意見の方をお願いします。 (2020年3月27日 15時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 意味わかって言ってんだね、君。 (2020年3月27日 15時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年7月26日 19時
