沖田さん、近づきすぎです【沖田総悟】

沖田さんは掴めない5 ページ10

｢………やっぱり、嫌われたのかなぁ……。｣







｢それは無いアル。…A、嫌われるようなことしたアルカ？｣








｢………私が思いつく限りでは……無いと思う……けど、分かんないなぁ…。｣









・









“Aさん、好きでさァ。”









｢はっ……！///｣









｢何か思い出したアルカ！？｣









｢いや…別に………｣









思い出した。あの時、沖田さんが言った言葉を。









色々な恐怖が入り交じって、キャパオーバーした私は、今までその肝心な言葉を思い出せなかった。









(………私が………好き？)









あの時、優しく抱き寄せられ、耳元で囁かれた言葉。









(……あぁ……ぁ……もう…。………何で今まで忘れてたのかな………)









あの時の記憶がフラッシュバックして、再び顔が熱を帯びる。









｢何があったネ！！言うヨロシ！！！｣









｢ううん……本当に何も無い……。｣









“私、沖田さんに会いたいな”









｢A……。｣









気づけば、そんな言葉を零していた。









｢……じゃあ、私に任せるヨロシ！！！提案があるネ！！！｣








Aの初恋は私が必ず実らせてやるネ！、と神楽ちゃんは意気込んでいた。

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