花一匁【沖田総悟】 (ページ44)

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女子高校生と放課後7 ページ44

「……」

「何よ、その目は！」

「……あなたに私の友好関係をとやかく言われる筋合いはありません。」

「……ホントにAちゃんって何回やられても懲りないわよね。」

“なら良いわ”と女の子が言うと、私は他の二人に取り押さえられた。

「……離してください！」

「暴れないでよ、手元が狂って顔に傷がつくわよ？」

主犯格の女の子は、私の顔を左手で掴むと、ポケットからハサミを取り出した。

私の髪に右手を添える。

＿＿＿＿あの時も同じだった。

ジョキン！！

せっかく伸ばしておいた髪をハサミで切り落とされたのだ。

“暴れないでよ、手元が狂って顔に傷がつくわよ？”

このハサミで。

「楽しそうですねィ、俺も混ぜて下せェよ。」

ただ、前と違うことは、

「沖田く…ん…。」

沖田君が今はいること。

「お、お、お、沖田君！？！？な、何でこんな所に…っ…！」

三人はそう叫ぶと、慌てて私から離れた。

「あり？その手に持ってるの、ハサミじゃねーか。こいつは危ねーや。一応風紀委員なんでね、コイツは預からせてもらいまさァ。」

沖田君は主犯格の女の子の手の中のハサミを回収した。

「こんな所で仲良くいじめですか、精が出ますねェ。」

「わ、私違うからっ！！！！」

ガン！！

逃げようとした女の子の後ろの壁を沖田君が蹴った。

「まァまァ、焦らなくても言い訳くらいは聞いてやらァ、ほら、言えよ。」

沖田君は、女の子の顔を片手で掴むと、悪魔のような微笑みを浮かべた。