女子高校生と悪魔3 ページ4
「簡単な話だ。俺がアンタの願いを3つだけ叶える。その代わりアンタは俺に何か渡す。これだけさ。」
「はぁ?何のためにそんな事…」
「アンタは今日死のうと思った。でも死ねなかった。これからアンタは寿命まで生きていかなきゃならねぇ。」
「はい…。」
「アンタ、今いじめられてんだろ?」
「…な、何故それをっ!」
まぁまぁ、落ち着け、と悪魔は笑った。
「そんなアンタの人生を少しでも明るくする為に、3つ何でも話を聞いてやるって言ってるんだ。」
「…っ。」
「で、その代わり俺はアンタから何か一つだけ奪う。なぁ?簡単だろ?」
悪魔が目を赤く煌めかせた。
「っ…い、嫌です。他を当たって下さい…!」
私はその場から屋上の出入口に向かって走った。
「おい、ちょっと待てよ。」
悪魔にグッと腕を掴まれる。
「痛っ!痛いっ!離してっ!離して下さいっ!」
掴まれた腕がキリキリと痛む。妙に手の力が強い。
「離して…!」
「それは出来ねぇ。なんせ、悪魔だからなぁ。人嫌がらせるのが俺らの仕事さ。」
「やめっ…」
“カシャン”という音と共に、近くのフェンスに凄い力で押し付けられる。
「それに、アンタにとって、悪くない話だと思うけどな。どうせ死ねねぇなら、少しでも楽に生きれた方がいいだろ?」
…確かに、言われてみればそれもそうかもしれない。
このまままた辛い生活をするのも、嫌だ。
かといって、この悪魔に頼っていいものか。
85人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三日月夜丞(プロフ) - 冒頭の小説の説明から惚れました。「アンタが欲しい。力ずくでも。」ってナニソレ???????めちゃくちゃ惚れたんですが????????応援してます。頑張ってください。 (2020年9月28日 1時) (レス) id: a042f81cca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夕鈴 | 作成日時:2020年1月23日 1時