検索窓
今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:89,501 hit

女子高校生と体育祭9 ページ27

グランドでは、最終ランナーが走っていた。


「沖田君頑張れ〜〜〜っ!!」


女の子たちの応援の声が飛び交う。圧倒的なファンの人数だ。


沖田君は私が縮めてしまった他のクラスとの差をグングン突き放すように走っていく。みんなが言っていただけあって俊足だ。


後少しでゴールだ。



「……っ、沖田君頑張れ!!」


気がつけば、私の口からその言葉が零れていた。


呟いた後に、ハッと気づく。


沖田君は見事に1位でゴールした。




さっきから心做しか足がズキズキ痛むけれど、無視して無理やり座席に戻った。すると、神楽ちゃんやさっちゃん、妙ちゃん、九ちゃんがこちらに来た。


「A、大丈夫だったか。」


「うん、平気。ありがとう、九ちゃん。」


「頑張ったアルな!Aが1位キープしたおかげで、Z組が1着取れたアル!!」


「いや、みんなが速かったからだよ。さっちゃんも神楽ちゃんも、凄い速かったよ!かっこよかった!私、転けちゃって…。ダサいわー、ホント。」


「そんなことないヨ!」


「そうよ、A。ちゃんと走り切ってたもの。それより、足。腫れてるんじゃない?見せなさい。」


さっちゃんが私の足首を指さした。確かに、赤く腫れてしまっていた。


「保健室に行った方がいいんじゃないか。」


「やだな、みんな。これくらいで大袈裟だよ。」


「ダメよ、Aちゃん。ちゃんと冷やしてもらった方がいいわ。」


妙ちゃんが“行きましょ”と言って私の手を取った。


「大丈夫?歩ける?」


「うん…」

女子高校生と体育祭10→←女子高校生と体育祭8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
85人がお気に入り
設定タグ:沖田総悟 , 銀魂 , 3Z   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三日月夜丞(プロフ) - 冒頭の小説の説明から惚れました。「アンタが欲しい。力ずくでも。」ってナニソレ???????めちゃくちゃ惚れたんですが????????応援してます。頑張ってください。 (2020年9月28日 1時) (レス) id: a042f81cca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夕鈴 | 作成日時:2020年1月23日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。