【 stpr 】久しぶりに会えば何故かすとぷりにスカウトされたんだが。

５話 私のあだ名 ページ6

.





『え、私のあだ名？』



「そそ、Aって本名だからダメじゃん」








＿＿＿＿あ、確かにそうなのかも。






皆さんどうも。未だに私の幼なじみの態度が変わりすぎて追いつけないAです。
時期にすとぷりに入る人でもあります。





なんか、あだ名決めるらしい。








『んー、呼びやすいものなら』


「……何かある？」






「ある？」

「ある？」





そんな会話が続いて、結局





「うーーん、」





と、みんな頭を悩ませた。
やっぱり態度が変わっただけで私のあだ名を直ぐに思いついてくれる程私を思ってないもんね。





期待して損した。









『……私の苗字、』


「え？」








これを言って殴られるかもしれない。
もしくは、賛成してくれるかも。






期待しない方がいい、そう言い聞かせて口を開いた。







『私の苗字ッ、河鷺だから、……似せて、かなん、とかは？？』



「かなん……、、」






「かなん？」

「かなんねぇ、……」








「「いいと思う！」」



『えっ、』








何故か賛成された。
え、本当に何？何が悪いものでも食べたの？？





さすがに態度変わりすぎ……。






「これからはAのあだ名はかなんね！」


「じゃあ僕たちの中ではかなちゃん、って呼ぶ？」







「かなちゃん！いいですね！」


「かーなちゃん！！」







そう言ってまた莉犬くんが抱きついてきた。
ひぃえ。……ホントに何企んでるの…………、？








『莉犬くん、……は、離れて欲しい、…………、、』


「あは、ごめんごめん！！」







苦手意識を持ってる相手とハグするのはちょっと嫌気がさす。
どうか、この気持ちがバレませんように。









「じゃあ、みんなに発表しなきゃね」



『……ッ！！！』






＿＿＿＿ネットの世界。

今まで踏み込んでこなかった、関わりのない世界。









私は今から、人生初のネットに苦手な幼なじみと体験するらしい。

嘘でしょ、やるなら幼馴染以外が良かった。







＿＿＿＿なんて、言ったら私の命が危ない気がするから言えない。







私はバレないように小さくため息をついたのだった。









.

６話 ホントの気持ち→←４話 まずは落ち着け

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す